無機製品を製造する際に排出されるCO2削減

無機製品を製造する際に排出されるCO2削減

当社は、無機製品であるセメント系のリシンやタイル張付け材の製造販売から始まった会社です。
一方、セメントやコンクリートからのCO2排出量は日本の全排出量の10%以上を占めており、課題となっています。

当社はこの問題を認識し、創業当初から製造販売してきた無機素材の製品を次世代に継承するため、セメント代替技術を使った環境負荷の少ない製品の開発に取り組んでいます。


セメント代替技術を用いた環境対応型製品の開発について

セメント代替技術の代表的な取り組みの一つとして、ジオポリマー技術を応用したジオアースシリーズを製品化しました。
このジオアースシリーズの製品拡充と共に、その他の手法にてセメント代替技術の開発検討を行っていきます。

ジオポリマー(GEO:geopolymer)とは

産業副産物(フライアッシュ・高炉スラグ・シリカヒュームなど)とアルカリシリカ溶液を混合することにより生成される化合物です。
セメントに近い性質をもった無機・非結晶性の重合体(硬化体)が出来るので、セメント代替品として期待されており、鉄道の枕木など工業製品としても実用化が進められています。






例えば、セメント系に代わる下地調整材として使用された場合、従来のセメント製品より、CO2排出量を80%削減出来る 可能性があります。

ジオアースシリーズの環境対策

製品ごとの環境性能

  ジオアース100 ジオアース200 ジオアース300
CO2削減量※1 約30% 約22% 約28%
副産物使用量※2 約40% 約23% 約18%
環境対応 セメント不使用 セメント不使用 セメント不使用

※1:CO2削減量は平米当たり、原材料由来の削減量


※2:副産物使用量とは、火力発電所や製鉄所などから排出される産業副産物の使用量