人を知る

01 営業(建材塗料) 岩原 拓未さん

相手にもされない、マイナスからのスタート。

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分野にとらわれず、様々な知見を得たい。就職活動中は、漠然とそんな気持ちを抱いていました。建材塗料事業部では、大学や空港、歴史的建造物の改修などまちのスポット的存在の建築物を多く手がけています。関わるお客様は、官公庁から設計事務所、建設会社、施工業者と様々。
幅広い方と繋がれる魅力に惹かれて、建材塗料事業部への配属を希望しました。現在の私のお客様には、塗り替え工事の施工業者様が多いです。今でこそ多くの注文を頂いているものの、初めは見向きもされませんでした。ほとんどがもともと他メーカーに塗料を注文しているお客様でしたし、いくら自社製品を勧めても断られるばかりでしたね。
それでも諦めずに通い続けました。次第に他愛もない家族の話をするようになって、ある日、お客様がメーカーに感じる不満をポツリとこぼし始めたんです。製品の品質に満足がいかないこと、対応のスピードが遅く、安心して頼れないということ。名刺を交換した日から1年が経つ頃だったでしょうか。お客様との壁がなくなった瞬間を肌で感じたのです。

翌日必着の追加注文。在庫は切れている。

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ある日、翌日必着の商品に追加注文をいただいたんです。すぐに工場に確認を取りましたが、なんとその商品が在庫切れだと判明。しかし長年当社と付き合いがあるお客様からの要望でしたし、なんとしても対応したかったのです。生産の担当者に「お願いします。生産を再開してくださいませんか?」と必死の思いでかけ合いました。「しょうがないなぁ」なんていいながらも対応してくれて、注文も無事間に合わせることができたんです。振り返れば滅茶苦茶なお願いばかり…。当日発送便の終了後に再発送を依頼したこともあります。無謀な注文を何度承諾してもらっただろうかと、生産の皆には頭が上がりません。
ただお客様の要望を取り入れる、ということはやりません。無理な値下げを求めるお客様がいるのも事実です。でも、そういった依頼は基本的にお断りしています。営業の仕事は製品を売ることだけではないからです。品質相応の値段で発注していただき、製品の良さを実感していただくこと。「おたくの塗料、ほんと塗りやすいよね」。品質にも値段にも納得したお客様に言われる言葉が、1番嬉しいんですよ。

周囲からのサポートは、部署内に留まらない。

事業部全体の売上目標が設定されると、1人ひとりに振り分けられ、個人目標になる。毎月自分の目標達成のために奮闘するわけだが、ときには達成できない月もある。そこで多額の受注が見込める人が、ノルマ達成が厳しい人の売上をカバーする。あくまでも重視されるのは全体の売上であって、困ったときは先輩や後輩も関係なく助け合えばいい。部署内は、そんな空気で満ちている。
売上ノルマを達成するために、営業は1人で戦わなければならない。責任の重さに押しつぶされるかもしれない。そんなイメージを勝手に抱いていた。でも蓋を開けてみれば、建材塗料事業部では同じ目標を達成するために皆で助け合う。その姿勢はスポーツのチームワークと似ている。協力体制は部内だけではない。技術部は、私達がお客様からヒアリングした塗料の課題を新製品に反映させている。営業部が月日をかけて関係を構築してきたお客様の急な注文に、柔軟に対応してくれる生産部の存在も大きい。お客様の前では1人だが、ふとしたときに会社と繋がっているのだなと感じる。孤独に戦う、なんてイメージはもう抱いていない。

わたしのこだわり

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必須アイテム

スマホが仕事のパートナー。外出先でもスケジュール管理や連絡を効率的に行えるので欠かせない存在です。

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プライベート

休日はドライブ。ひたすら走ってリフレッシュしたら、また月曜から頑張れる。

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