特集

躯体改修システム

コンクリート劣化と対策

キクスイの躯体改修のコンセプト

コンクリート構造物の延命のための材料・工法に20年以上の実績があります。

年月とともに劣化していくコンクリート建造物を、スクラップ&ビルドするのではなく、改修工事によりリノベーションすることで本質的に回復し、今後の劣化の進行を防ぐことをコンセプトとしています。さらに「下地から仕上げまで」をコンセプトとするキクスイならではの、仕上材の施工精度も重視しています。

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コンクリートの劣化の原因とは?

1.コンクリートの中性化

コンクリートは本来強いアルカリ性ですが、時間の経過とともに徐々にアルカリ性が失われていき中性化が進行します。強いアルカリ性によって守られていた鉄筋は、錆の発生しやすい不安定な状況となるため、鉄筋コンクリートの耐久性が低下します。クラックが発生した場合には、そこから雨水等が侵入し、鉄筋の腐食がますます進行してしまい、ひいては構造物を破壊させてしまうこともあります。

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2.コンクリートの塩害

コンクリート原料中に最初から塩分が入っている場合、また沿岸地域で海水や潮風にさらされる構造物に見られるケースです。塩分が鉄筋コンクリート内の鉄筋に錆を発生させ、その体積膨張により、コンクリートにひび割れを発生させ、漏水やコンクリートの剥落などを引き起こします。その結果、鉄筋コンクリート構造物の耐久性を低下させます。

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3.アルカリ骨材反応

コンクリート中の反応性骨材とセメント中のアルカリイオン(カリウム、ナトリウム)、水分で反応し、コンクリート内部で局部的な体積膨張が起こるケースです。コンクリートに亀甲状等のひび割れを発生させ、コンクリートの耐久性の低下をもたらし、極端な場合には、コンクリートを完全に破壊させるコンクリート劣化現象です。

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劣化状況を正しく見極め、理想的な維持保全を行うには調査診断が有効的です。

鉄筋腐食による劣化は、進行初期段階で一度補修することが理想的です。進行を放置すればするほど、補修にコストがかかるだけでなく、美観を維持することが困難になったり、建て替えの検討が必要になってきます。定期的に調査診断を行い、維持保全することで、鉄筋コンクリートの寿命を格段に延ばすことができ、それがトータル的にメンテナンスコストを下げることにも繋がります。

基本材料&ケース別の補修工法

キクスイBR工法基本材料

建物の躯体改修を行うために、弊社がお奨めするのは「キクスイBR工法」 建物の様々な劣化状況に最適な改修仕様をご提案することが可能な工法です。

1塗布含浸型防錆剤

亜硝酸塩系塗布型防錆剤で、塩化物によって腐食した鉄筋の表面に不動態層を形成し、鉄筋を長期に亘って保護し、構造物の耐用性を向上させます。

  • BR-X 亜硝酸カルシウム含有塗布型防錆剤・塩害抑制剤
  • BR-Z 亜硝酸リチウム系防錆剤・アルカリ骨材反応抑制剤
2アルカリ付与剤

優れた浸透力により鉄筋周辺のコンクリートにアルカリ性を付与し、鉄筋の腐食を抑制します。

  • BR-B 特殊アクリル系共重合樹脂・ケイ酸塩含有系アルカリ付与材
3塗布型鉄筋防錆材

亜硝酸塩を含むポリマーセメント系下地調整塗材で、鉄筋の防錆、コンクリートの中性化防止に優れた効果を発揮します。また、特殊ポリマーセメントにより優れた密着性と可とう性を有し、鉄筋コンクリートの耐久性を一段と向上させます。

  • BR-AD 亜硝酸塩含有ポリマーセメント系鉄筋防錆兼下地調整塗材
4断面修復材

コンクリート構造物の欠損部用充填材です。高い遮断機能により雨水の侵入を防止します。さらに優れた密着性を有し、長期的な保護性能を約束します。

  • BR-CL ポリマーセメント系断面修復材・軽量・速硬型
  • BR-CLH ポリマーセメント系断面修復材・軽量
  • BR-CLX 1液型軽量速硬超低収縮高強度ポリマーセメント系断面修復材
  • BR-CM 1材型ポリマーセメント系下地調整塗材(CM-2)
  • BR-CX 1材速硬型断面修復材ポリマーセメントモルタル
  • BR-LS 1材型軽量ポリマーセメント系断面修復材
  • BR-エポ 水系エポキシポリマーセメント系断面修復材
  • BR-HS 1液型超高強度ポリマーセメント系断面修復材
  • BR- ボンド セメント混和用ポリマーディスパージョン
5表面被覆材

コンクリート中性化防止・塩化物浸透抑制に優れた効果を発揮する下地調整塗材です。優れた密着性と可とう性により、鉄筋コンクリートの耐久性を一段と向上させます。仕上材と併用することで、優れた中性化抑制効果を発揮します。

  • BR-AD 亜硝酸塩含有ポリマーセメント系吹付・はけ塗用
  • BR-Dコテ ポリマーセメント系こて塗用
6剥落防止対策工法

キクスイBR工法と三軸ポリプロピレン繊維シートとの組み合わせによるコンクリート、モルタル剥落防止工法です。建物の安全性を向上させます。

  • 剥落ガードPC
  • KS-ネットP 三軸ポリプロピレン繊維シート
ケース別の補修工法

キクスイBR工法は恒久レベルに対し有効です。

建築改修工事管理指針(国土交通省大臣官房官庁営繕部監修)によると「鉄筋腐食の補修工法は、劣化度、劣化原因、劣化外力、劣化進行予測の結果等を考慮して部材あるいは構造物の性能及び機能が設定した回復目標レベルに達することができるような工法を選択すること」とあります。キクスイBR工法は恒久レベルの回復目標レベルを満たすことが出来る工法です。

1.中性化抑制工法

【キクスイ推奨補修工法】

【キクスイ推奨補修工法】

【国交省補修工法】

【国交省補修工法】
2.塩害抑制工法

【キクスイ推奨補修工法】

【キクスイ推奨補修工法】

【国交省補修工法】

【国交省補修工法】
3.アルカリ骨材反応抑制工法

【キクスイ推奨補修工法】

【キクスイ推奨補修工法】

【国交省補修工法】

【国交省補修工法】
4.鉄筋腐食部補修工法
鉄筋腐食部補修工法
鉄筋腐食部補修工法
5.BR連続繊維シート剥落防止工法

三軸ポリプロピレン繊維シート「KSネットP」を使ったパラペット・笠木・軒裏等、コンクリート方剥落防止対策工法です。

【断面図】

【断面図】
【断面図】

製品名

種別

BR-X

鉄筋防錆剤

BR-Z

亜硝酸塩含有塗布型防錆剤

BR-B

アルカリ付与材

BR-AD

ポリマーセメント系鉄筋防錆兼下地調整塗材

BR-D コテ

ポリマーセメント下地調整塗材

BRボンド

補修モルタル混和用ポリマーディスパージョン

BR-CL

欠損部補修・断面修復用軽量ポリマーセメントモルタル

BR-CLH

欠損部補修・断面修復用軽量ポリマーセメントモルタル

BR-CLX

超低収縮・1材速硬型断面修復材ポリマーセメントモルタル

BR-HS

高強度・補修修繕用ポリマーセメントモルタル

BR-LS

欠損部補修・断面修復用軽量プレミックスポリマーセメントモルタル

BR-エポ

欠損部補修・断面修復用水系エポキシポリマーセメントモルタル

BR-CM

1材型ポリマーセメント系下地調整塗材(CM-2)

BR-CX

1材型ポリマーセメント系下地調整塗材(CM-2)

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