創業者の想い

Thought Of Founder

菊水化学工業の全ての活動の基軸にあるのは、
創業者 遠山昌夫が掲げた
「人を信じる」という揺るぎない信念です。
この信念は「創業期」に
どのように生まれ、継承されてきたのか。
その原点を辿ります。

創業者 遠山とおやま 昌夫まさお Founder Masao Toyama

略歴

  • 1930年神戸に誕生
  • 1959年名古屋市にて菊水商事有限会社を創業
  • 1962年名古屋中小企業家同友会の創立に参画し初代代表理事に就任
  • 1974年若手経営者育成を目指す青年経営者研修塾を設立、塾主に就任
  • 1986年コロイダルシリカ系塗料の開発に関する功績により黄綬褒章受章
  • 2000年長年の功績により、勲五等双光旭日章(※1)受章
  • 2001年代表取締役会長に就任
  • 2009年最高顧問に就任
  • 2015年相談役名誉会長に就任。現在に至る
遠山名誉会長(2023年)
受章勲章伝達式(2000年)
勲五等双光旭日章(※1)

社是を作った想い The Thoughts Behind The Creation Of The Company Motto

みんなのためによりよい商品ゆたかな愛情

遠山昌夫がそれまでの独断専行の体制を反省し、従業員全員と徹底討論してかたちになった社是。
従業員全員参加での指針づくりは「自分の幸福のために働く」から始まりました。
しかし人は一人では幸せになれない。自然環境、仲間、家族、日本、世界⋯と広がり、最終的に「みんな」を幸せにできる企業にしたいという思いから、菊水化学工業の社是が生まれました。

「みんなのために(社会性)」は生物や自然、地球や世界の人々のためになる会社にする。社会や環境に役立つことを目指す。
「よりよい商品(科学性)」は今の商品に満足せずに改良を続け、皆が手に入りやすく環境に優しい、良い品質の製品を作る。
「ゆたかな愛情(人間性)」は社会的に立派な会社であること。社員や取引先、その他関わる人みんなが幸せになる会社を目指す。

創業初期~塗料製造メーカーへの転換~ From Founding To Transition To Paint Manufacturer

色どりの無い街を明るくしたい

菊水化学工業の歴史は、1959年、名古屋市中区の小さな塗装工事会社から始まりました。
当時、施工現場で感じていたのは「どの塗料も満足できない」という課題。メーカーは自分の判断で商品をつくり、消費者は黙って受け取る時代。しかし私たちのような施工業者は、生産者と利用者の間に位置し、実際に塗料を使ってみると細かな品質の違いも実感できますし、仕上がりや施主さんの声も聞こえてきます。私は施工現場を経験しながら塗料について勉強し、「いっそのこと自分で納得のいく商品を開発しよう!」と思うようになったのです。「本当にいいものをつくるには、自分たちで開発するしかない」――。
そんな職人の想いが、"塗料メーカー"としての挑戦へとつながりました。

"いい塗料を使いたい"から
"いい塗料をつくる"へ

創業から2年経った1961(昭和36)年3月、メーカーへの転換を発表し、社名も「菊水株式会社」へ変更しました。塗料開発から手掛けなければ、塗装工事の品質を完全に保証することはできません。だからこそ当時としては思い切った設備投資を行って、名古屋市中村区に本社および「岩塚工場」を建設しました。

遠山昌夫(社長当時)
岩塚工場

誇り高き
「知行合一」の精神
The Proud Spirit Of "Unity Of Knowledge And Action"

遠山昌夫の人生哲学は「知行合一」これは陽明学の教えです。実情を知ることが行動を呼び、行動がまた実感を招く。その繰り返しで当社は成長してきました。「半製品」を完全な製品として納めるために、誰よりも現場を知り、誰よりも製品に情熱を注ぐ。この「知る(理想)」と「行う(実践)」を一貫させる姿勢こそが、他の会社とは違う非常に高い誇りとなり、菊水化学工業の品質の原点を築き上げたのです。
誇りと信念をもって仕事に取り組む。これがキクスイ精神です。

特許と挑戦の歴史 The History Of Patents And Challenges

創業者の発明精神は、現在も社内に受け継がれています。当時の登録特許数は130件。それぞれに「人の暮らしを支える」という想いが込められています。

「人を信じる」信念を
次の世代へ
Passing On The Belief In Trusting Others To The Next Generation

遠山昌夫は「品質は技術ではなく、人を信じる心でつくる」という言葉を掲げています。製品の品質は、最新の設備や技術以前に、それに関わる社員一人ひとりの誠実さと責任感に宿ると信じていました。これは創業当初、社是を作る際に、社員と3か月に及ぶ議論を重ねた際に生まれた「人を人として信じる」という信念から始まっています。
この「人を信じる」信念は、社員研修や企業理念の中に息づき、「人を大切に」「社会に貢献する」姿勢を導いて、今日まで菊水化学工業の企業文化となっています。
技術と誠実さを武器に、これからも菊水化学工業は"人を信じるものづくり"で未来を築きます。

社名の由来

創業者 遠山昌夫が子供のころから遊び親しんだ湊川神社(神戸市)に祀られている楠木正成の家紋「菊水」に由来しています。楠木正成が自分を見出した後醍醐天皇に忠義を尽くした様に、「社会に対する忠義を尽くしたい。世の中に役立つ商品を生み出し、末永く貢献したい」という創業者の願いが込められています。
その願いは社是「みんなのために よりよい商品 ゆたかな愛情」にも現われ、どんなに社会が変化しても変わることのない当社の精神として生き続けています。

遠山昌夫 受賞経歴 Masao Toyama Awards History

昭和49年11月29日 (社)発明協会中部地方発明表彰において「タイル貼用強化セメントモルタルの発明」により
特許庁長官奨励賞
昭和51年10月8日 同上表彰において「塗料又はその類似物による塗層に防水性を付与せしめる方法の発明」
中小企業庁長官奨励賞
昭和57年9月25日 同上発明とくふう展において「ケツロナインの発明」により科学技術庁長官奨励賞
昭和57年10月27日 同上中部地方発明表彰において「耐水性被覆組成物の発明」により特許庁長官奨励賞
昭和58年4月20日 科学技術庁より「シリカ塗料の開発育成」科学技術庁長官賞
昭和61年4月29日 黄綬褒章受章「コロイダルシリカ系塗料の開発」による
昭和61年2月18日 (財)日本発明振興協会発明大賞において「無機質硬化体組成物の発明」発明大賞笹川特別章受章
平成3年11月30日 (社)発明協会発明とくふう展において「モルタル組成物の発明」により科学技術庁長官奨励賞
平成6年11月10日 同上中部地方発明表彰において「凍結を利用したセラミックス成形体の製造方法の発明」
発明協会愛知県支部長章
平成11年4月16日 同上平成11年度工業所有権制度関係功労者表彰において特 許庁長官表彰
平成12年4月29日 勲五等双光旭日章受章
平成17年12月3日 (社)発明協会発明とくふう展において「アスベスト処理法(アスシール)の発明」文部科学大臣奨励賞

沿革と製品上市 History And Product Launches

沿革 製品上市
名古屋市で菊水商事有限会社を創業 1959
菊水化学工業株式会社に社名変更 1963
愛知県に犬山工場を建設 1969
1972 シリカリシン
福岡工場を建設 1973
1974 シリカ タイル・ルナ / タイル・エマルナ
1975 KSベース / コートリシン / 弾性タイル・ルナ
1976 タイル・エポ / 弾性リシン
茨城工場を建設 1977
1979 KSメヂ
1981 ケツロナイン / パールコート
1985 BR工法 / グラスト
1986 ラバーウォール
1987 ナイスウォール / チャイナトーン / アスシール工法
名古屋証券取引所市場第二部に上場 1988
岐阜県に各務原工場が完成 1989
1990 モダンアートストーン / ナイスウォールDX
ネオドライ工法 ND工法
岐阜県に技術開発棟が完成 1991 ナチュラルトーン
1993 リカバリー / ヒルトン
1994 SA工法 / ローラーコート 既調合型
1995 グラナダ / ソフトリカバリー / Beニューシリーズ
ビュートップアクリル / ビュートップウレタン
1998 プライマースーパーE
ISO9001の認証を取得 1999
2000 水系ファインコートシリコン / ウェスタ
遠山昌夫が代表取締役会長に就任 2001 グラストSi
2002 弾性リシンSi
中国上海に菊水化工(上海)有限公司を設立 2004 カチコテSP
2007 ナノペイント
遠山昌夫が最高顧問に就任 2009 基礎ガード

想い出の物件 Memorable Properties

日本銀行名古屋支店(1964年)
有機溶剤を使わず、モルタルコンクリート下地に石材を圧着する独自の「圧着工法(KSベース)」を採用。安全性と意匠性の両立を実現しました。
ヒルトン名古屋(1989年)
各務原工場完成からわずか1か月後、開業したヒルトン名古屋に採用されたのは「KSメヂ」。無機質素材のため、白華現象を抑え、長期にわたり美観を維持。30年以上を経ても、変質していません。